なぜ社会人(公務員)なのに大学院へ行こうと思ったのか

ちょっと勉強に疲れたので、私がなぜ大学院へ行こうと思ったのかについて記録したいと思います。

実は若い時(10数年前)に大学院に行こうと考えていた時期があります。その時の動機は、研究職に興味があったから。でも仕事も多忙で子ども達も生まれたばっかりなので、時間的にも経済的にも苦しく、進学はいつの間にか忘れていました。

組織の中で中堅になり、マネージメントを任されることになり、組織内外の人々とつながりを持つようになり、どんどん視野が広くなっていく時期に、新型コロナウイルス感染症のpandemicが起きました。

その時はとりあえず必死に業務をこなしていきました。トップダウンの指示を実行するため、1週間程で事業を作り上げたりしました。

これって、結構凄くないですか?

当時全国の自治体でも1か所程度しかやっていなかった事業で、しかも外部業者との連携も必要。風評被害も強く、地域がコロナに敏感だったあの時に、予算をつくり、外部業者との話し合いを行い、事業スキームや費用について固め、住民が事業利用できるようにするのを1週間程度でつくりあげました。内部調整だけならそこまで難易度高くないのですが、あの状況下で外部業者と調整を行いながら創り上げたのはとても大変で、その後度重なる国の制度の変更に合わせながら事業もカスタマイズし、無事終了することができました。

あの時にご協力いただいた事業者の皆様は、本当志高く、地域のためなら協力すると言って頂いた事業者の皆様です。今でも忘れることはできません。本当に感謝しかありません。また、内部でも必死の私をサポートしてくれた他部署の職員にも感謝でいっぱいです。

でもその時に、県や保健所との連携、内部での施策の方向性に凄く疑問を持ちました。確かにこれまでに経験したことがないpandemicでしたが、それにしてもみんな方向性がバラバラに感じたのです。その時に”公衆衛生ってなに?”って考えるようになりました。ビジョンがない、ビジョンを示すことができない専門職、動くことができない専門職や組織に強い強い疑問を抱くようになりました。同時に私も含め嫌悪感を感じ、存在意義についても考えるようになりました。正直あの時もっともストレスフル(今もストレスフルですが…)で、内面から出てくる怒りを抑えるのに必死でした。

その時ふと思いました。
「公衆衛生についてもっと学びたい」

公衆衛生についてもっと知ったら、こんなおもいをしなくても良いのではないか?私自身がスキル不足で、もっとスキルが上がれば、もっと違う方向に動いたのではないか?

半ば家族の反対を押し切る形で大学院進学について色々調べ、職場に進学の意向を伝え、けじめと自分が逃げられない環境をつくるために、降任届を提出し、準備しました。

色々ありましたが、運よく大学院入試に合格し、公衆衛生学講座に迎えて頂けることになりました。

これが私が大学院へいこうと思ったきっかけです。

“公務員なのにそこまで頑張らなくても良いのでは?”

と今でも言われることはあります。

気になるのか、色々私に声かけている人たちがいます。専門性を理解していない事務職なのに私に専門性について問いかけてくる”ありがたい”人たちもいます(笑)。

私自身は遊びに行くわけではないので、応援して欲しい気持ちはあるのですが、周囲は不思議な目でみるのと、ネガティブな発言をかけてきて、正直職場で心から応援してくれる人はいません。

でもここで負けたら、また悔しいあの思いを繰り返してしまうと思うので、周囲に負けずにこの挑戦をしていきたいと思います。

私の状況がどこかにいる人に勇気づけることになるように、また参考になれば良いと思います。

これからも自分なりに、目指すものになれるように頑張っていきます。


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